給食に出た脱脂粉乳の思いで

さっきNHKラジオを聞いてたら、昔(多分昭和30年代)に、小学校の給食で出た脱脂粉乳の話をやっていた。視聴者からの投稿で、例によって「あの脱脂粉乳はまずくて飲めなかった。残したら先生に怒られた」と言うものだった。

あの、戦後アメリカから無理に買わされた脱脂粉乳は評判が悪い。「アメリカでは豚のエサだ」とか、「匂いだけでムーッとして胸が悪くなった」とか、いまでも、雑誌なんかで、恨みツラミを書く人を見る。

しかし、あれは今で言う「スキムミルク」なんだが。そんなに不味かったかなー。

私は好きだったな。あの頃は、まだ日本は貧しくて、牛乳はなかなか飲めなかった。
それが、脱脂粉乳とはいえ、毎日飲めるようになったし、私は好きだったな。

多分、給食が始まったのは小学校の高学年の頃だが、パンと牛乳は私はうれしかった。
私は今でもパンと牛乳とコーヒーは大好きだ。

あのミルクが嫌いだった人は、多分牛乳が嫌いなのだろう。牛乳が嫌いな人は、日本人には結構多い。

私は団塊の世代だが、中学に入ると、昼食の時に国が牛乳を一本タダで付けてくれた。

ところが、毎日牛乳が10何本も余るのである。
牛乳が嫌いで、飲めない人がいるのだ。

私は毎日余った牛乳を3本も4本も飲んだものだ。返すなんて勿体無いではないか。

今、私がこんなに大きく、丈夫なのは、母に似たこともあるが、中学で毎日牛乳を3本も4本も飲んだお陰だと思う。
今、71になるが、今まで病気らしい病気をしたことがない。牛乳のお陰だ。